2010年8月12日木曜日

8月20日(金)サマーワークショップのお知らせ

「噂の遠近法」 担当講師:菅原優

 噂(虚のコミュニケーション)が伝播してゆくシステムを利用して、ヴィジュアルなイメージの読み取り(受信・解読)と展開(想像・送信)を、数名で共同製作の形で制作します。小さな噂話のパーツが人々の想像力によって肥大し、変形し、歪曲されていく中で、確かな「物語性」を獲得してゆくプロセスは、神話創世の構造と軸を一にするのかもしれない。
 ここでは、1.キャラの想定→2.状況の設定→3.展開(事件の発生)→4.結末(おち)の4コマに場面を分け、受講生によって、送信・受信を繰り返し、夏の一日、この場で発生する「噂」の行く末を眺めよう! 

※以下作例
〈1〉
顔が月と太陽の2面性で成り立っている。
世界との違和感の為、顔に刺のような突起物を持つ。
何故か盛装をしているが、ポケットに受け取ったのか、これから出すのか不明の封書を持っている。
左手は指6本、右手は指4本で、その右手に赤白斑模様の絵筆を持っている。


〈2〉
空のある部屋。
額の中にも空の絵が、室内にも関わらず白い鳩が飛んでいる。
机の上にいる月と太陽の顔をもつ人は、その筆で何を描くのかはまだわからない。
わかるのは謎の封書が謎な事。


〈3〉
伝書鳩に運ばれた封書は、ある男のもとに届けられた。
その男がやってくる。
顔はキャンバス、背中に鞄、丸められた紙、イーゼルに筆も持っている。
彼の顔は自由に描き替えられるようだ。
彼は一体何者か?
彼は赤い絵具を差し出した。


〈4〉
念願の色を手にした男は、引き換えに「壁の絵」を男に渡す。
絵の下から描きかけの絵が姿を現す。
男は早速、制作に取りかかる、男は絵を包み何処かへ消える。

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