2013年8月28日水曜日

紙の魅力存分に「PAPER」展(827asahi)

驚きと楽しさと。東京・目黒の目黒区美術館で9月8日まで開催中の「PAPER」展には紙を素材に6作家が出品している。

 第1室で出あうのは、既に製品化されているデザイナーの表現。トラフ建築設計事務所「空気の器」は、切り込みを入れた紙を広げると器の形になる。天井からつるされた色とりどりの器が、美しい。寺田尚樹「テラダモケイ」は建築模型に添える、100分の1の紙製の人間や動物、家具。組み合わせてデートや面接の場面を作っているのも楽しいし、気がつけば、階段の踊り場に動物の行進が=写真上。
 美術家は鈴木康広ら。なかでも植原亮輔と渡過良重の「時間の標本」が魅力的。古書の見開きに措いたチョウの絵の周囲を切り抜き、今にも飛び立ちそうだ=同下。

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